鑑定に想う

2009年6月15日2019年9月22日招樹音呼

　今回は、私にとっての「困ったお客様」について書こうと思います。

　まず、見栄っ張りな人。。
カードをリーディングしていて、どうも矛盾している・・と感じて、思い切って尋ねてみると、鑑定前に話していてくれていた事の一部が脚色されていた。。

　頼り切りになってしまう人。。
私は、占いが仕事なので、リピーターになって頂けるのは、大変有り難い事です。でも、何もかも「どうしたら良いですか？」と、必要以上に何度も訪れられるのは困ります。
　これからの人生の道を照らすのが占いです。
その道に立つのは、ご自身の足です。歩くのも、ご自身の足で・・です。
私は、代わって差し上げる事も、引き受けて差し上げる事も出来ません。
私が選んだ方法で必ず幸せになれるかと言うと、そういうものでもありません。
　幸せは、自分で受け取った時、心が温かくなるものです。その為に、自分で選ぶ必要があるのです。

　シミュレーションゲームと勘違いしているかのような人。。
「もし、こうしたら・・？」の結果を知りたいのは解ります。
「気分が凹んでいて気乗りしない慰安旅行だけど、参加してみたら楽しめる？」はアリですが、「彼が連絡して来ないのは、本命のカノジョにバレたからかも！もし、バレてるとしたら、彼はどうする？」はナシだと思うのです。
　このニュアンスの違い、理解して頂けますか？
旅行は、「迷って決めかねている」のですが、後に書いた方は、「起こらないかもしれない未来についてのシミュレーション」なのです。
今年の運勢等は、「起こるかもしれない事を予測して、期待したり、回避する努力をしたりする」事なので、シミュレーションとは違います。

　占いが当たっているかに、ミョーに拘っている人。。
鑑定結果をお伝えしている時、実際と照らし合わせて判断して頂いた方が良いのですが。。
　以前、再就職についての鑑定で「その会社は、いま・・」という話になった時、お客様から「先生、それ、違う！」と言われた事があります。
お客様は、以前勤めていた会社に戻りたがっていたのですが、会社の状況が、お客様のお勤めだった頃とは全く変わってしまっているようでした。
それ故、退職したお客様が復帰する事は、会社にとっては望んでいない事だったのです。でも、そのお客様にとっては、そことは違う最適な職場から、オイシイ話があるようでした。
　それをお伝えした途端、「違う！」と怒られ、延々と理不尽な文句を言われてしまいました。お客様は、「社員に頼んで、戻る話をしてもらっているんだから！」
と。。
　結局、ほぼ私の鑑定結果の通りになってしまいました。
一つ違ったのは、せっかく舞い込んだ就職の話を、お客様の頑固さからフイにしてしまった事です。
　当たるも八卦です。努力が報われない事もあるでしょう。
自分が信じている未来とは違う展開になる事もあるでしょう。
　自分次第で、鑑定結果の通りになる事も、修正する事も出来るのです。私もですが、皆様も、未来を少しでも良くしたいから占うのでしょ？
不安を解消したいから占うのでしょ？
　当たっているかどうかよりも、起こりうる展開を予測して、何をすべきか考える事が大切です。

　肝心な事を言わない人。。
結婚している、子持ち、同性愛者、身体的障害者・・・等々。
その事が、良く働くかもしれないし、悪く働くかもしれませんが、個人を表現する大切な材料です。
　予め伝えて頂けた時と、そうでない時では、リーディングのスムーズさも、解釈も違います。より的確な予測が出来ますので、話せる限り、ぶっちゃけて下さい。

　これをお読みになって気遣われる方々がいらっしゃるかもしれないので、敢えて一言。。
「決して、気遣う気持ちのあるお客様の事ではありません！」
気軽に鑑定依頼して下さいね！

　ついでに。。。
ここに書いたお客様の話は、実話ですが、クレッセント・ムーンのお客様ではありません。 　クレッセント・ムーンのお客様は、悩んでいらっしゃるのにも関わらず、私に気遣って下さる方ばかりです。でも、私は、仕事として占っているのです。
きちんとお代を頂いているのだから、納得いくまで遠慮なく質問して下さいね。電気屋さん等の商店と同じ様に、満足出来るようなアフターサービスを求めて下さい。

　お読み下さって、ありがとうございました。